七五三では、主役のお子さまの衣装準備に意識が集中しがちですが、親御さま自身が「自分たちはどのような服装が正解なのか」と悩むご家庭も少なくありません。

服装のマナーを守りながら、写真映えやご家族全体の統一感を意識することで、温かみのある家族写真に仕上がります。

近年では、「ご両親の衣装レンタル無料」といった特典が付くスタジオや、手頃な価格帯から衣装レンタルを利用できるサービスもあり、ご家庭の予算や希望にあわせて本格的な装いを楽しめるようになっています。

この記事では、七五三で失敗しない親御さまの服装マナーをはじめ、和装と洋装それぞれの選び方、さらには季節感を意識したコーディネートから参拝時の注意点までを、網羅して解説します。

ご家族全員が心地よく過ごせ、お子さまの晴れ姿をより一層引き立てる、上品で統一感のある衣装選びのコツを、ぜひ参考にしてみてください。

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母親の衣装|上品に主役を引き立てる

お母さまの衣装は、主役であるお子さまの晴れ着との「格」を意識して選ぶことがポイントです。

華やかさを取り入れつつも、主張しすぎないバランスで、上品で控えめな装いを心がけましょう。

和装スタイル|格式と品格を演出

七五三でお母さまが着用する着物は、訪問着・色無地・江戸小紋の3種類が代表的です。

それぞれの特徴とおすすめのポイントを以下にまとめたので、ご家庭にあった撮影スタイルにあわせて選んでみてください。

母親の和装スタイル比較
種類特徴と格式おすすめポイント
訪問着上品で華やかな絵羽模様が特徴。七五三衣装としてもっとも多く選ばれる。<br>格式と華やかさを兼ね備え、特別感を演出しやすい。
色無地柄のない一色染め。帯合わせで格が変わる。シンプルな印象で、お子さまの着物を引き立てやすく、コーディネートの自由度が高いため、帯や小物次第で上品にも華やかにもアレンジできる。
江戸小紋遠目には無地に見える、極小の伝統文様。品のあるおしゃれ感と伝統的な趣で落ち着いた雰囲気を演出でき、控えめながらも洗練された印象になるため、上品さを求める方におすすめ。

※選ばれている傾向は七五三写真ドットコム調べ(2026年5月現在)

お母さまの着物を選ぶ際は、「お子さまより控えめな装いを意識すること」が基本的なポイントです。

たとえば、お子さまの衣装が華やかな古典柄であれば、お母さまは色無地や落ち着いたトーンの訪問着を選ぶと、写真の中で主役がしっかりと際立ちます。

また、春は薄手のさらりとした素材、寒さを感じる時期には、裏地のついた袷(あわせ)の着物を選ぶことで、季節感のある装いを演出しやすくなります。

さらに、帯・草履・バッグなどの小物は、淡色でまとめたり、パール系の髪飾りを取り入れることで、全体を上品に引き締めながら、写真の中でも美しく映える装いに仕上がります。

洋装スタイル|フォーマル感を意識した装い

洋装を選ぶ場合も、カジュアルに偏りすぎないセレモニースタイルを意識することが大切なポイントです。

スタイルごとの特徴と注意点を以下にまとめたので、衣装選びの参考にしてみてください。

母親の洋装スタイル比較
スタイル特徴注意点
ワンピース七五三らしい上品さと華やかさを演出できる定番。膝がしっかりと隠れるミモレ丈を選び、フォーマル感と美しいシルエットを整えるのがマナー。
セットアップ七五三後も普段の場面で着回すことができる。派手な色や柄、露出の多いデザインは避ける。
パンツスタイル上品で清楚な印象を与える。スタイリッシュで動きやすい反面、ややカジュアルな印象を与えるので、必ずジャケットも着用してきちんと感をキープ。

※選ばれている傾向は七五三写真ドットコム調べ(2026年5月現在)

カラーはベージュ・ネイビー・淡グレーなどの中間色が写真映えしやすく、どんな背景にも自然に馴染みます。

また、シフォンやサテンのようにフォーマル感のある光沢素材を選ぶと洗練された印象の仕上がりになりますが、光沢が強すぎるものは華美に見えやすいため、全体のバランスを意識しながら取り入れることが大切です。

さらに、ヘアメイクとのバランスも意識しながら、全体としてまとまりのあるスタイルに整えましょう。

父親の衣装|品格と清潔感を意識

お父さまの衣装は、「品格」と「清潔感」を意識しましょう。

さらに、お母さまのスタイルやトーンをあわせることを意識すると、家族写真全体の統一感がより一層高まります。

スーツスタイル|印象を左右するカラー選び

お父さまのスーツは、カラー選びが写真全体の印象を左右します。

スーツはビジネスライクになりすぎないよう、カラーと小物の組み合わせにこだわりましょう。

父親のスーツカラー別イメージ
スーツカラー印象ポイント
ネイビー誠実・知的・さわやか七五三でもっとも人気の定番カラー。<br>若々しく格式ある印象を演出できる。
グレー上品・知的・重厚感大人の品格と知的な雰囲気があり、ご家族の和装にも自然に馴染む。
ブラックフォーマル・厳粛・品格もっとも格式高いカラーで、引き締まった装いにしたい場合におすすめ。

※人気の傾向は七五三写真ドットコム調べ(2026年5月現在)

ネクタイは、淡いブルー・シルバー・ベージュ系を選ぶと柔らかで誠実な印象になり、写真の中でも上品に映えます。

反対に、鮮やかな赤や大柄な柄、光沢が強すぎるものは、お子さまの衣装より目立ってしまうことがあるため、避けるのが無難です。

補足

たとえば、ネイビーのスーツにはシルバーやグレー系のネクタイをあわせることで、正統的で落ち着いた雰囲気を演出しやすくなります。

また、グレーのスーツにはネイビーやバーガンディ系のネクタイを取り入れることで、洗練された大人らしい印象にまとまりやすくなります。

さらに、お母さまのスタイルやトーンをあわせることを意識すると、家族写真全体の統一感がより一層高まります。

和装スタイル|格式のあるコーディネート

お父さまが黒羽織袴や紋付き袴といった和装を選び、ご家族全員の着物姿が揃う場合、格式のある神社での撮影や参拝にもふさわしい、日本の伝統行事としての重厚感が高まります。

お母さまが洋装でお父さまだけが和装を選ぶ場合は、コントラストが強くなりすぎないよう、グレーや紺系など落ち着きのあるトーンの羽織袴を選ぶと、和洋ミックスでもバランスのとれた家族コーディネートをつくりやすくなります。

また、着物は着慣れていないと撮影中に着崩れしやすいため、当日はスタジオスタッフのサポートをお願いしておくと安心です。

さらに、ヘアスタイルも全体の印象に影響するため、和装にあわせたセットを意識しておくと、よりまとまりのある一枚に仕上がります。

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ご家族全体のバランスと色あわせ

親御さまそれぞれの衣装が決まったら、最後はご家族全体のバランスやカラーの統一感を整えましょう。

全体の色数を抑える「3色の法則」

家族写真に一体感を持たせるためには、お子さまの衣装の色を軸に、衣装全体の色数を「3色以内」を目安にすると、写真の中でもバランスよくまとまりやすくなります。

ご家族コーデの配色パターン例
主役お父さまお母さまポイント
女の子(赤、ピンク)ブラック・ネイビー・グレーネイビー・グレー・ベージュお子さまの華やかさを引き立てながら、全体を上品にまとめやすい。
男の子(黒・青・グレー)ブラック・ネイビー・グレーアイボリー、ベージュお母さまを明るめカラーにすると、全体のバランスが取りやすい。
和装ご家族コーデ黒・紺系羽織ベージュ・ピンク・水色などの訪問着和装らしい格式ある印象と、やわらかな雰囲気を両立できる。

※配色の傾向は七五三写真ドットコム調べ(2026年5月現在)

家族写真を美しくまとまりのある印象に仕上げるためには、色味のトーンを統一させる意識をすることがポイントです。

さらに、衣装だけではなく、靴・バッグ・髪飾りなどの細かな小物の色使いまで意識してコーディネートを整えることで、写真全体がより上品で洗練された印象に仕上がります。

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季節と撮影シーン別の服装例

撮影する季節によって、衣装の素材やコーディネートを工夫することで写真全体に季節感が生まれ、背景ともより自然に調和します。

以下の組み合わせ例を参考に、撮影シーズンにあったスタイルをぜひ考えてみてください。

季節と撮影シーン別の服装例
シーズンお父さまお母さま素材と着こなしポイント
淡い色やシンプルで清潔感のあるきれいめスーツ。明るめカラーのセレモニースーツやワンピース。軽やかな素材を取り入れやすい時期。<br>ただし神社は肌寒いこともあるため、サッと羽織れるものがあると安心。
襟付きシャツとスラックスの軽装スタイル。涼しげなセットアップやワンピース。通気性の高いリネンやさらっとした軽やかな素材を選ぶ。汗が目立たない色を選び、室内の冷房対策としてストールなども持参。
落ち着いた色味のスーツと、着脱しやすいジャケット。ベージュやブラウン系の上品コーデ。シワになりにくいポリエステル混紡や、温かみのあるウール混などの素材が適している。冷え込み対策として羽織ものが活躍。
ダークカラーなど落ち着いた色味のスーツにコート。厚手ジャケットやタートルネックコーデ。保温性の高いインナーやウール素材のストールで防寒対策を徹底。防寒しつつ、撮影時に脱ぎやすいコート選びがポイント。

※服装例は七五三写真ドットコム調べ(2026年5月現在)

気温差のある季節は、撮影や参拝のタイミングにあわせて着脱しやすいジャケットや羽織ものを用意しておくと安心です。

夏場はノーネクタイなど涼しさを意識した装いでも問題ありませんが、フォーマル感を損なわないよう襟付きシャツや落ち着いた色味を選びましょう。

また、シックな色味はどのような背景にもあわせやすく、季節感のある素材を意識することで、より自然に背景と馴染んだ写真に仕上がります。

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神社での服装マナーと注意点

神社での参拝は神聖な儀式です。

写真映えだけではなく、神社参拝に失礼のないようマナーをしっかりと守りましょう。

神社参拝時の基本マナー

神社でのお参りでは、過度な露出や派手すぎる装飾は神社の厳かな雰囲気にそぐわないため避けるなど、服装面でのマナーにも配慮することが大切です。

特に足もとはサンダル・ブーツ・スニーカーといったカジュアルな履き物は控え、フォーマルな装いにあった靴を選ぶようにしましょう。

ここで最も注意すべきは「靴を脱いだときの足もと」です。ご祈祷のために昇殿する際、お父さまの靴下に穴やたるみがあったり、お母さまのストッキングが伝線していたりすると、せっかくのハレの姿が台無しになり、写真にも残ってしまいます。当日は新しい靴下や予備のストッキングを必ず持参してください。

また、拝殿前で撮影をおこなう場合は、帽子やサングラスを外すなど参拝時の礼節を意識し、服装全体も晴れの日にふさわしい清潔感と品格を基準に整えることが、神社の雰囲気に調和した装いにつながります。

写真撮影時の注意点

屋外でのロケーション撮影では、光沢が強すぎるスーツ素材やアクセサリーを選ぶと、太陽光を強く反射して白飛びの原因になるため注意が必要です。

また、しゃがむ・立つ・歩くといった動作も多いため、動きやすさを意識した服装を選んでおくことも大切です。

さらに、神社や境内で撮影をおこなう際は、事前に「写真撮影が可能な場所か」を確認しておくことも重要です。

撮影時は周囲の参拝者が写り込まないように注意し、混雑時には長時間場所を占有しないなど、他の参拝者への配慮を心がけましょう。

ご家族全員の調和で「七五三らしい一枚」を

七五三における親御さまの衣装は「控えめで上品な装い」を意識しながら、主役となるお子さまの晴れ着を引き立てるバランスを大切にすることがポイントです。

お父さまは清潔感と誠実さを、お母さまはやわらかさと品格を意識して衣装を選ぶことで、家族写真全体にも落ち着きのある上品な雰囲気が生まれます。

さらに、ネクタイ・バッグ・靴などの小物の色味やテイストにも統一感を持たせることで、写真全体がワンランク上の仕上がりになります。

そのうえで、履物を脱いだときの足もとを整えることや、撮影時に他の参拝者へ配慮することも大切なマナーです。

ご家族らしい装いや雰囲気を大切にしながら、笑顔あふれる七五三のひとときを、ぜひ思い出深い一枚として残してみてください。